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2006年10月01日

●『ジーキル博士とハイド氏』 スティーヴンソン 訳:田中西二郎

『ジーキル博士とハイド氏』 スティーヴンソン 訳:田中西二郎

「自分の中の悪。といかに協調して生きていく?」
★★★(3つ中)

文庫: 130ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1967/02)
ASIN: 4102003010
Amazon.co.jp ランキング: 本で70,230位

≪一言感想≫

 結構有名な話の「ジキルとハイド」。二重人格の話なんですねぇ。正直知りませんでした(汗)

 ジキール博士がどんどん大きくなっていく自分の中の「悪」と戦っていく。本の中での悪っていうのは、自分本位で生きていく姿、「我慢しない」といった考え方で描かれている(と思う)。
 趣味にはまるなんて言う事も悪という感じかな?とか思いながら読んでいた。

 必ず息を抜く場所が必要。とはいうものの、麻薬みたいなもので息を抜くばかりにもなりかねない。ある程度まではいいんだけれども、度を超すと醜い姿になりはててしまうのかもしれない。


 まあとはいっても、善い悪いってのはせいぜい人間が考える事であり、結局は自分で決めるだけのもの。そこにたいそう頭を使っても意味がないか。
 ただ、ジキール博士の葛藤は、非常によくわかる。そして、その葛藤についてよく考えられてるなぁーと思う。似たような葛藤にあったとき、客観的に眺める意味でまた読んでみたい。

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